歯科助手は、別名?歯科アシスタント?と言われるように、 歯科助手の代表的な仕事は、歯科医師が患者さんを治療する際のサポートになります。
?チェアー?とか?ユニット?と呼ばれる治療台に患者さんを誘導して、歯科医師が治療しやすい様にライトを当てたり、患者さんにエプロンをかけたり、治療中に必要な薬剤や器具を準備したり、あるいは詰め物のセメントを練ったりと、歯科医師が治療に集中出来る様に、治療に関る雑務をアシストするわけです。
また、歯科治療というのはご存知の通り、患者さんにとっては、歯を削られたり抜かれたりと、痛みが伴う非常に不快なものですので、患者さんの不安を和らげたり、励ましたりするのも歯科助手の仕事になります。
ただ、歯科助手が出来る事はあくまで歯科治療のアシストであって、?治療行為?にあたる事は一切できない事になっています。
たとえば患者さんが治療中に痛みの為に暴れないように、患者さんの身体を押さえつけるのはOKですが、患者さんの歯石を器具で削り取るという行為は歯科衛生士の資格が必要になりますのでNGです。
慣例的に治療中に患者さんの口の中に溜まった唾液を、バキュームで吸い出す行為は認められているようですが、検査や指導が目的であっても、歯科助手が患者さんの口の中に触れることは
歯科医か歯科衛生士の資格を持つ人でなければ、してはいけない行為になっています。
ただ、実際には慢性人手不足で、歯科衛生士を雇えない歯科医院は結構あり、その現場では歯科医師の指導の下に歯科助手が患者さんの歯周ポケットの深さを測ったり、歯石取りをしているケースもあるようです。