歯科助手に求められる能力

●コミュニケーション能力
歯科助手に求められる能力で、一番大切なことはコミュニケーション能力でしょう。
まず医師や同僚と、うまく意思の疎通ができることは仕事をする上で必ず必要なことです。
そして患者さんのお世話をする歯科助手の一挙手が患者さんの心に響きます。
医師が優しいとか腕がいいとかは、はじめて訪れた患者にはわかりません。
その医院の第一印象は、受付をする歯科助手さんの印象と言っても過言ではありません。
このときの印象でホッとするかムッとするかは、歯科助手さんのコミュニケーション能力にかかってくるといえます。
●人の役に立ちたいという強い意志
歯科助手のお仕事は、たくさんの仕事をこなします。 受付、患者さんの誘導や準備、時にはママが治療中小さな子どもさんのお世話をすることだってあります。 一日中立ちっぱなしのような状態で、あれやこれやの雑務をこなすので、体力は必要です。 歯科助手の仕事を、「3K(きつい・きたない・給料が安い)という人だっています。
それでも続けている歯科助手さんを見ていると、人の役に立ちたいという優しさを兼ね備えている人がいっぱいです。
歯科医師がどれだけ高い技術を持っていても、一人だけで開業していたら限界が来るでしょう。
歯科助手の助けがあってこそなのです。
患者からしてみても、介助をしてくれる歯科助手がいてくれることが、どれだけ心強いことでしょう。
歯科助手は、自分が大変でも人の役に立ちたいと思う、優しい人が求められています。
●根気強さ
全く何も知識が無い状態で、歯科医勤務を始めたとしたら、最低でも1ケ月は苦しむことになるでしょう。 飛び交う専門用語に、右往左往するばかり。たとえ物覚えがいいと自負されている方でも、ある程度役に立つまでにはおよそ3ヶ月は掛るようです。
意味が判らない専門用語のなかで、四面楚歌の気分を味わうのではないでしょうか。
判らないことを聞こうにも、それぞれが忙しく立ち働き、質問ができる状態ではない・・・などと良く聞きます。
事前に歯科助手の勉強をして、資格認定をうけていれば、何も判らず苦しむ時間は短くてすむかもしれません。
いずれにしても気持ちをしっかりと持ち、根気強い方が向いている職業だといえると思います。